2019年は東京、名古屋、福岡、仙台、大阪で全9回のセミナーを開催いたしました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
ここでは、改めてどんな内容だったかを振り返りたい方や、当日参加できなかった方のために、2019年 <前半> のセミナーレポートをお届けします!
2019年 <前半> の養護教諭向けセミナー
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養護教諭セミナー2019 in 福岡 |
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第11回 養護教諭の現場力向上セミナー |
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養護教諭セミナー2019 in 大阪 |
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養護教諭セミナー2019 in 仙台 |
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養護教諭セミナー2019 in 名古屋 |
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※セミナー名をクリックすると各レポートに飛びます。
■日時:2019年6月23日(日)10:35~16:15 (開場10:00~)
■場所:福岡朝日ビル(〒812-0011 福岡市博多区博多駅前2-1-1)
2019年6月23日(日)、今年最初の養護教諭向けセミナーが、福岡の福岡朝日ビルにて開催されました。
■講師:加藤 真由美 先生
◎親・子の片づけマスターインストラクター(一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所認定)
◎整理収納アドバイザー1級(NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納アドバイザー2級認定講師 (NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納教育士(同上)
兵庫県内の小学校で23年間、養護教諭として勤める。体調を崩して自宅療養中に片づけの大切さに気付く。十校以上の保健室を片づける中で、保健室こそ整理収納が必要!を実感。
現在は、親子の片づけを中心に活動中。雑誌「健」の2018年2月号・3月号に特集執筆。2019年6月号から「片づけのお悩み解決!保健室の整理収納」の連載開始。昨年、ギャラクシーブックスより「保健室の片づけ」を発刊。
○ブログ:「片付けなさい!と言わずに子育て 10年後も家族が心地いい整理収納」
昨年2018年、豪雨被害の影響で会場へお越しいただく事が叶わなかった加藤先生ですが、満を持して福岡にてご講演いただくことができました。
テーマである保健室改造について、実際に改善に携わられた保健室をモデルにお話しいただきました。当日の講演内容は大きく分けて ①整理収納の基本、②保健室の片づけ7つのステップ、③居心地のいい保健室に必要な3つの条件 の3項目。整理収納の初歩の初歩である「もったいないをやめる」「使うものを残す」といったポイントから、実際に保健室の片づけを行うための手順、より実践的なモデルとなった保健室の思わず感心してしまうビフォーアフターなど、整理収納に悩む養護教諭の皆さま必聴の講義になりました。
加藤先生におかれましては、今年、8/24(土)名古屋、11/2(土)東京にて開催するセミナーにもご登壇いただく予定です。今回聞き逃してしまった方、興味を持たれている方は是非ご参加ください!
■講師:シャルマ 直美 先生
◎福岡県臨床心理士会 専務理事
福岡教育大学養護学校教員養成課程卒業後、北九州市立南丘小学校教諭、パタン・ミットラスクール(ネパール)教員、帰国後は北九州市立米町小学校、霧丘小学校にて講師として勤務する。
その後、社会福祉法人北九州市手をつなぐ育成会職員を経て、平成12年よりスクールカウンセラー(小・中・高等学校、特別支援学校)、適応指導教室スーパーバイザー、心療内科心理士として勤務し、現在に至る。
平成23年より北九州市教育委員。福岡県臨床心理士会専務理事。
福岡県臨床心理士会に所属し、北九州市でスクールカウンセラーを務められているシャルマ先生。テーマでもある「自殺予防教育」について、詳細な統計資料を基に、具体的な子どもへの対応の仕方を、北九州市の取り組みをお話しくださいました。
シャルマ先生がご準備、解説いただいた統計資料からは、全国の自殺者数を年代や性別、諸外国の死亡率、児童生徒の原因・動機等、様々な視点で傾向を伺うことができました。そして、その後の自殺のサインを出す生徒への対応「どんなに小さなことでも話を逸らすことなく傾聴する必要がある」という点は、非常に印象的なお話しだったと思います。
講座内でシャルマ先生が仰られた「環境の変化により、子どもたちが問題解決や問題との付き合い方を学びにくくなっている現在、生々しい対人関係の中でレジリエンス(=ピンチをしのぐ力)を育むことが『自殺予防教育』に繋がる」という事は、養護教諭の皆さまだけでなく、社会全体に浸透させる必要のある考え方であると感じました。
■講師:宮本 俊之 先生
◎長崎大学病院 高度救命救急センター・外傷センター 准教授
1996年 鹿児島大学医学部卒業
1996年 長崎大学整形外科にて研修開始
2006年 アメリカ合衆国 University of Tennessee the Campbell clinic留学
2008年 アメリカ合衆国 Massachusetts General Hospital留学
2011年 長崎大学病院外傷センター
専門分野: 整形外傷外科、難治性骨折
資格(専門医)
・医学博士
・整形外科専門医
・日本体育協会公認スポーツドクター
・日本整形外科学会スポーツ専門医
・厚生労働省認定臨床研修指導医
・JATECプロバイダー
・日本骨折治療学会評議員
第三講座では、長崎大学病院の高度救命救急センター・外傷センターにて日々臨床現場に携われている宮本先生より「外傷・骨折治療の最新の知識」「知識に基づいた応急処置」「医師への関わり方」を解説いただきました。
今回の講座では、事前に受講者の皆さまからご質問・ご相談事項をいただきました。その成果もあり、宮本先生には、実際の学校や保健室で養護教諭の皆さまが困っていることをダイレクトに解説いただけたと思います。
特にテーマにもある「骨折」については、骨折のパターンや特徴的な症状、それぞれの状況に応じた現場での対処方法を詳しくご説明いただきました。また、骨折や捻挫といった症状が疑われる際に行う「RICE処置」については、Specialist(=専門医)を加えた「RICES処置」が重要で、内出血があったり、痛みで歩くことができない場合などは、処置が終わった後に病院へ行って専門医に診てもらう必要があるそうです。
生徒が怪我をしてしまった際、軽い怪我だと思っていても実際は骨折をしていたり、長引いてしまったり、後に残る怪我に繋がってしまうこともありますので、早い段階で専門医に診てもらうと良いかもしれません。
《参加者の方の感想》
どの講義も大変有意義で、何度もうなずいてしまいました。間違って覚えていた事や、カウンセリングについてなど、専門知識を深めることができました。 明日以降、学校に持ち帰り、すぐにでも実践したいと思います。 自殺予防教育のシャルマ先生のお話は、自分自身が勇気づけられることもあって、レジリエンスの重要性や結果が出なくてもその過程を大切にすることにも目を向けていきたいと感じました。 医療情報は日進月歩、積極的に取得しなければと思いました。 応急処置については実際の事例が聞けて、とても勉強になりました。また、安心して対応できる言葉をかけていただいてほっとした面もあります。他のケースについても聞きたいと思います。 保健室改造計画が凄く参考になりました。実践する際にどこから手を付けてよいか、具体的なイメージを持つことができました。
【セミナー担当者より】
またこの他にも開催曜日・会場(スクリーン)などについて、
沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営・開催スケジュールの参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年6月30日(日)10:35~16:15 (開場10:00~)
■場所:連合会館 大会議室(〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
2019年6月30日(日)「第11回 養護教諭の現場力向上セミナー」が、東京御茶ノ水にある連合会館にて開催されました。
■講師:鋪野 紀好 先生
◎千葉大学医学部附属病院 総合診療科 兼 総合医療教育研修センター 特任助教
千葉大学大学院医学部博士課程修了後、千葉市立青葉病院を経て千葉大学医学部附属病院総合診療部に勤務。家庭医療後期研修プログラム責任者を務め現職に就く。
「学校の事例から学ぶ フィジカルアセスメント ワークブック(北樹出版)」「50のCommon Diseaseから学ぶ診断推論 外来での思考プロセスとマネジメント(メディカル・サイエンス・インターナショナル)」など著作・執筆多数。
その他、雑誌「健」でも1年以上にわたって連載、千葉県養護教諭会や全国国立高等専門学校の主催のセミナーなどでも講演を行っている。
一昨年の仙台、昨年の東京と受講者の皆さまより大好評をいただいた、千葉大学医学部附属病院の鋪野先生に再びご登壇いただきました!
今年のテーマは、雑誌「健」でも連載中の「緊急疾患の見分け方」。総スライド数85枚、資料枚数では15ページにも及ぶ、大ボリュームでお届けしました。
今回お話しいただいた疾患は、咽頭痛、腹痛、頭痛、腰痛の4種類。それぞれの痛みの傾向から診る具体的な疾患名や、診断の仕方をご説明いただき、危険な疾患だと思われる場合は即病院に連れてきて欲しいという、医師の立場からの考え方を伺うことができました。
講座内では、フィジカルアセスメントで88%が診断可能であるという具体的な診断への貢献度を伺うことができましたので、受講者の皆さまも保健室でもできるという自信を持つことができたのではないでしょうか。
■講師:橋本 和幸 先生
◎了徳寺大学教養部・メンタルサポートセンター 准教授
2000年横浜国立大学教育学部卒業。2002年横浜国立大学大学院教育学研究科修了。教育学博士。地方自治体の教育相談センター相談員、公立小中学校のスクールカウンセラーを経て、現職。講義と共に、学生相談室相談員を担当する。
東京大学非常勤講師や、放送大学でも心理学講座の教鞭をとられるなど、多方面で活躍。専門は、教育心理学、臨床心理学。(特にスクールカウンセリングや学生相談)
著書に、「専門職のための臨床心理学基礎」(ムイスリ出版、単著)「わかってもらえた!と思われる面接技法」(ムイスリ出版、単著)「ライブラリこころの危機Q&A4 統合失調症-孤立を防ぎ、支援につなげるために-」(サイエンス社、共著)などがある。
心理学を専門とする橋本先生の第二講座は、養護教諭は、担任や管理職とはまた違った立場から、保護者との接点、架け橋になることがあるというお話からスタートしました。
それを踏まえて、実際に保護者と”面接”をする時はどのように組み立て、進めていけばよいのか、具体的な話し方のポイントなどを交えて解説いただきました。
”面接”に必要な技能は大別すると、①面接の進め方 ②ペース合わせ ③明確化 ④ねぎらい が挙げられます。まずは相談者の話を傾聴し、非言語的なメッセージに目を向けながらペースを合わせます。そして話の中で曖昧な部分を明確化し、話しの具体性を深めていきます。最後に相談者をねぎらう(≠ほめる)ことで自尊感情を高め、介入につなげることができる、というのが橋本先生が普段相談を受ける際の一連の流れとのことです。
話し方というのは、人から習うことの少ない技能になりますので、これまでと違った視点からの貴重なお話しを伺うことができました。
■講師:大室 弘美 先生
◎武蔵野大学 薬学部 元教授
東京都臨床医学総合研究所主任研究員、コーネル大学医学部細胞生物学・解剖学研究室 visiting assistant
professor、東京大学医学部薬理学教室助手を経て、厚生労働省及び出向先にて、治験相談(現対面助言)、新薬の承認審査及び信頼性保証業務に従事後、2018年3月まで武蔵野大学薬学部及び薬学研究所教授、同大大学院薬科学研究科薬科学専攻教授を務める。
2018年4月より同大、北里大学薬学部及び東京薬科大学客員教授。
専門分野:薬理学、医薬品情報学、医薬品開発学、レギュラトリーサイエンス、セルフケア(一般用医薬品等を用いたセルフメディケーション、機能性表示食品等によるセルフケア等)
保健室で「医薬品」を取り扱うことはできませんが、生徒が自身で薬を持っていることは少なくありません。今回は生徒が服用することの多い薬の注意点について、基礎的な知識や、知識を得る方法と併せて、大室先生よりご講義いただきました。
一般的な医薬品でも重篤な副作用が発現することも少なくなく、生徒が持参している薬を服用することで、体調を崩してしまうことがあります。その際にどういった薬で、どのような副作用が起きているのかを多少でも理解しておくことで、保健室での初期対応につなげることができるそうです。
「医薬品」については、専門的な用語や知識が必要とされるため、自身で勉強をすることは中々難しい現状ではありますが、大室先生からご紹介いただいた情報ページは、内容についての信頼性も高く、わかりやすく拝見することができるものでした。
日々情報が変化する「医薬品」について、少しでも皆さまの活動の一助になれればという大室先生のお気持ちが伝わってくる講座となりました。
《参加者の方の感想》
本当に充実した時間を過ごさせていただきました。鋪野先生の具体的なお話しは、早速仕事に生かさせていただきます。 90分が短く感じました。今必要としている問題の解答をいただいた気持ちです。今後も必ず聴講していきたいです。 薬の知識については、保健室常備薬や保健室のセルフメディケーションについてもお聞きしたいと思いました。 どの講座も大変勉強になりました。明日からの仕事に生かしていきたいと思います。 アセスメントや面談技法など、明日からすぐに使えるような学びとなりました。医薬品に関しては、普段知ることができないような詳しい部分まで知ることができて良かったです。機会があれば学校で使用する薬等についてまで伺いたいと思いました。 専門性の高い内容で、とてもためになりました。早速明日から活用させていただきたいと思います。レジュメ・スライドともにカラーで分かりやすかったです。ありがとうございました。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年7月7日(日)10:35~16:15 (開場10:00~)
■場所:新大阪ブリックビル 会議室ABCD(〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原1丁目6−1)
2019年7月7日(日)「養護教諭セミナー2019 in 大阪」が、新大阪駅前の「新大阪ブリックビル」にて開催されました。
■講師:山畑 佳篤 先生
◎京都府立医科大学大学院 救急・災害医療システム学 講師
<医療資格等>
日本救急医学会 救急科専門医・指導医
日本内科学会 総合内科認定医
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医・指導医
社会医学系(日本災害医学会)専門医・指導医
日本医学教育学会 医学教育専門家
国際緊急援助隊 医療チーム・救助チーム医療班 登録
日本DMATメンバー・統括DMAT 登録
<著書>
日本救急医学会 ICLSコースガイドブック
J-cimels公認講習会ベーシックコース インストラクターマニュアル
「養護教諭セミナー2019 in 大阪」は、山畑先生の若々しくよく通る声が会場内に響き渡り、先生ご自身が会場内をアクティブに動きまわる活気あふれる講義でスタートしました。
救急対応・緊急事態の際には、現場から病院への的確な情報の伝達が重要となります。今回は、現場でしか把握出来ない情報の中で何を伝えればよいのか、伝達する際のポイントなどについて、山畑先生よりご講義いただきました。
講義内では、山畑先生独自の症例ごとにそれぞれ異なる状況が記載されたワークシートを使用し、受講者がペアになって現場対応者と救急隊の役を演じるトレーニングを行いました。また、緊急時の際の情報共有ツールとして ①iSBAR(アイエスバー)、②GUNBA(グンバ)、③METHANE(メタン)について解説いただきました。それぞれ情報伝達の際、簡潔に必要な情報を伝えることができるツールであることを理解できたと思います。
解説いただいたシチュエーションには、外傷や疾病だけではなく、校内に不審者が侵入した状況なども含まれており、日頃から様々な状況に向けて準備をしておくことが、いざという時に役に立つという先生からのメッセージが伝わる講義でした。
■講師:原 清治 先生
◎佛教大学副学長、教育学部教授
◎関西教育学会副会長
◎日本教育社会学理事
◎日本教師教育学会理事
◎日本教育実践学会理事
学校で起こるさまざな問題の背景となる要因や、そのメカニズムについて研究している。最近のテーマとしては、学力低下の問題や、携帯電話を使ったネットいじめなどを中心に論文や本を執筆し、全国からの講演依頼や新聞、テレビなどのメディアへの出演も多い。また、文部科学省 や日本学術振興会の委嘱委員、京都府私立学校審議会 副会長、京都府いじめ調査委員会委員、京都市、大阪府、滋賀県などの教育委員会や行政のさまざな教育計画や政策立案にも関わっている。
近年の教育現場で良くも悪くも話題に上がる「ネット社会」について、子どもたちの変化に養護教諭はどのように対応すれば良いのか、原先生よりご講義をいただきました。
まず初めに、昨今子どもたちの間で流行しているスマホゲームやSNSの実態や、アクティブラーニングなどの対話的学習方法への抵抗感に伴うマスク文化の流行を題材に、最近の子どもたちの特徴についてお話しいただきました。
原先生は25年前からいじめについての研究をスタートされています。25年前から現在に至るまで、いじめられ感のある子どもの校内での居場所がどのように変化してきたのか、その要因について、原先生の調査研究データを基にしたお話しをお聴きすることができました。
そして、調査研究データの中から他に、ネットいじめの発生率と学力階層の関係性、いじめの発生構造等を解説をいただき、最後にデジタル・ネイティブと言われる世代との価値観の相違、養護教諭が理解しておくべき特性についてご紹介をいただきました。
また、セミナー開催日の7/7は、原先生のお誕生日当日とのことで、講義終了時には受講者の皆さまで「ハッピーバースデートゥーユー」の歌を原先生へお届けし、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
■講師:亀田 誠 先生
◎大阪はびきの医療センター 小児科主任部長
日本小児臨床アレルギー学会理事(平成18年4月1日~)
2012年6月 第29回 日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会 会長
日本アレルギー学会代議員(平成19年4月1日~)
日本小児心身医学会評議員(平成20年6月~)
大阪府医師会学校医部会アレルギー対策委員(平成15年、平成18年度~委員長)
日本アレルギー協会評議員(平成26年7月~平成30年3月)
日本学校保健会 学校におけるアレルギー疾患対応ガイドライン要約版、
DVD作成委員会委員(平成26年度)
大阪府教育庁 学校における食物アレルギー対応ガイドライン 作成委員会委員長
(平成28年度)
今回は ①気管支ぜん息、②アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症を含む)、③アトピー性皮膚炎、④食物アレルギー の4項目をテーマに、子どもたちのアレルギーについて「学校における食物アレルギー対応ガイドライン」の作成に委員会委員長としても携わられた、大阪はびきの医療センターの亀田先生に解説をいただきました。
①気管支ぜん息
最終的に「家族、友人と笑顔で過ごすこと」が治療の基盤となります。そのために必要な病態や治療についての具体的な知識、気を付けるべき症例、発作時の対応などについてご説明いただきました。
②アレルギー性鼻炎・結膜炎、③アトピー性皮膚炎
どちらも抗アレルギー剤などによる薬物療法や、症状が発症するまでの事前のケアが重要であるということを、具体的症例などを参考に解説いただきました。
④食物アレルギー
様々なタイプの症例があることや、問診や面談時の確認事項、緊急時対応マニュアルをもとに、悪化の有無をチェックするポイントや疾患のある子どもへの対応について、それぞれ解説をいただきました。
当日の締めくくりの講義にふさわしい、整然とした無駄のないわかりやすいご講義をお聴きすることができたと思います。
《参加者の方の感想》
3つともとてもわかりやすく、実践にすぐに役立つ内容でした。自分の普段の執務の振り返りもでき、とても有意義な1日でした。ありがとうございました。申し込みなど、全てネットでできたのもありがたかったです。 どの先生方も時間を忘れるほどに引き込まれ、さすが・・・の一言に尽きます。子どもたちの対応に活かせるよう、又、頑張りたいと思わせて頂きました。充実した1日でした。 カラーできれいな資料をご準備くださり、ありがとうございました。特に受診時の情報共有の仕方は、ふだんの自分の仕事を見直す機会になりました。 充実した内容、講義で、大変勉強になりました。「隣の人と話し合い」の場の設定も、確かに長くなるとつかれたかも知れませんが、ふだん交流のないような他府県の先生の学校での様子を知ることができるきっかけになって、良かったです。また、病理学的なこと、心理学的なこと、テーマが様々な角度からのもので、良かったです。 養護教諭がどのように対応するべきかをそれぞれのテーマで学べたことはとてもよかった。救急対応に関してどのように情報交換をしたらよいかを実践的に学べた。現代の子どもたちの生きづらさを学べ、改めてかかわり方を知ることができてよかった。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年7月13日(土)10:35~16:15 (開場10:00~)
■場所:ハーネル仙台 3階 蔵王の間(〒980-0014 仙台市青葉区本町2-12-7)
2019年7月13日(土)「養護教諭セミナー2019 in 仙台」が、ハーネル仙台3階「蔵王の間」にて開催されました。
■講師:田中 淳一 先生
◎東北大学病院 総合地域医療教育支援部
2004年新潟大学医学部卒業。
2012年新潟大学医学部博士過程修了。
2012年より東北大学病院 総合地域医療教育支援部 助教
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本プライマリケア連合学会 認定医・指導医
田中先生より「(可能な限り)危険な腹痛を見逃さないように対宇する」「繰り返す腹痛に適切に対応できる」ことを目標に、お腹の弱い子への対応についてお話しいただきました。
はじめに腹痛のタイプや、痛みの場所とその原因、危険な腹痛の特徴を説明いただき、最終的に保健室ではどのように判断すれば良いのかの判断基準について解説をいただきました。具体的には、危険な腹痛である腹膜刺激症状、絶対に見逃したくない虫垂炎、男子生徒における精巣捻転や女生徒における妊娠の可能性、慢性腹痛、過敏性腸症候群や起立性調節障害などの様々な症例についてお話しいただく事で、非常にわかりやすい講義内容になりました。
また本講義では、受講者の皆さまからリアルタイムに質問やご意見などを頂けるよう、インターネットを利用した匿名の投稿ツールを使用するという、ジャパンライムのセミナーでは初の試みを行いました。このツールを使用することで、講義中に随時質問に答えてもらえる、手を挙げたり発表をすることなく質問ができたなど、受講者の皆さまより高い評価をいただく事ができました。
■講師:西井 亜紀 先生
◎JR仙台病院 小児科 部長 医学博士
1983年 宮城県立宮城第二女子高等学校卒業
1989年 筑波大学 医学専門学群卒業
1989年 (株)日立製作所 日立総合病院 小児科 研修医
1991年 東北大学小児科 勤務
1997年 いわき市立総合磐城共立病院 小児科医員
1998年 仙台市立病院 小児科医長
1999年 JR仙台病院小児科 医長
2009年 JR仙台病院小児科 部長
1998年 学位取得
所属学会: 日本小児科学会,日本小児内分泌学会,日本交通医学会
<資格・役職>
日本小児科学会専門医/日本小児科医会こどもの心相談医/宮城県小児科医会理事/日本交通医学会評議員
本セミナーは、成長障害への取り組みに実績のあるノボノルディスクファーマ株式会社様より協賛いただき開催をいたしました。
第二講義でご登壇いただいた西井先生におかれましては、成長が気になる子どもを数多く診察されており、今回は成長曲線のつけ方や評価の仕方、実際の指導法などについてご講義いただきました。
子どもの体つきで気を付けることは身長、体重、時期(思春期)が挙げられます。特に成長曲線、肥満度判定曲線に沿わない成長ついては注意が必要です。そのため、それぞれを正しく評価することで、より適した指導を行うことができます。まずは、西井先生よりそういったベースとなる知識についてご説明をいただき、その後、実際の教育現場でよくみられる、低身長や小児肥満、思春期早発症について、図やグラフを豊富に使用したわかりやすい資料を基に、症状ごとの特徴や、対応・指導法について細やかに解説をいただきました。
講義の最後には、実際に成長が気になる子どもの保護者から相談を受けているという受講者の方からの質問にもアドバイスをいただき、実際の現場に即した情報を会場全体で共有することができました。
■講師:富澤 弥生 先生
◎東北福祉大学 健康科学部 保健看護学科 教授
◎東北福祉大学 社会貢献・地域連携センター副センター長
山形大学大学院医学系研究科修士課程修了
東北大学大学院医学系研究科博士課程修了
医学博士、小児看護専門看護師(CNS)
東北大学病院小児病棟副師長、東北大学医学部保健学科看護学専攻助手等を経て
平成18年より東北福祉大学勤務。発達障害のある子どもの保護者支援である「ペアレント・トレーニング」を中心に、小児看護専門看護師として、「(発達が気になるこどもの)子育て支援(看護専門)相談室」を開設し、実践と研究に取り組んでおられます。各地の幼稚園・保育所、小学校、子育て支援センター等の研修会で講師としても幅広く活躍されています。
今回のセミナーの掉尾を飾っていただいたのは、過去のセミナーアンケートで受講者の方々ご要望をいただいておりました、東北福祉大学の富澤弥生先生です。富澤先生には、発達が気になる子どもとその保護者との関わり方、ペアレント・トレーニングの実際についてご講義をいただきました。
まずはじめに、発達が気になる子どもを育てる保護者の気持ちの理解についてのお話しがありました。保護者は子どもをちゃんと育てなければいけないという責任感から、子どもに強く当たってしまうことがあります。支援者はそういった家庭環境や、保護者の抱える悩み、不安についての問題を解決する手段を「知っている」ことが大切です。今回の講義では、悩みや不安を軽減させる手段のひとつであるペアレントトレーニングや富澤先生が東北福祉大学で行っているプログラム等について、ワークを交えながら解説いただきました。
またそれらを踏まえ、保護者から子どもへの「ほめ方」や「指示の仕方」について、実際にペアになっての体験学習を行いました。現実ではとてもシビアな状況でありながら、笑いを交えて明るく取り組まれている富澤先生のお話しをお聴きすることで、今回の講座で勉強したことを基に自らもこれからも頑張っていこうと思えるような、とても有意義な講義となりました。
《参加者の方の感想》
毎年楽しみにしております。多様化する健康課題に対応するために、このような研修は大変意義深いと思います。今後若い養護教諭が増えてきますので、実践につながる研修会をぜひ開催いただけるとありがたいと思っております。
知りたいと思っていたことがピンポイントで知れました。対応や判断に迷いがありましたが、今回のセミナーを受講して、自信を持って、これから生徒や保護者と向き合えそうです。ペアトレ・ほめられる体験、ほめる役でしたが、なんか嬉しかったです。
これを聴きたかった、知りたかったという内容を3つの講義全てで得ることが出来ました。腹痛、低身長、肥満、起立性調節障害、ADHDで落ち着きのない子。全てに活かせそうです。有意義な時間をありがとうございました。
どれも「明日から実践しよう」と思える内容でした。もう少し、演習のようなものを入れてもらえると良いなと感じました。
参加費の高さにハードルが高く感じました。お弁当はなくて良いので、料金を下げて貰えると嬉しいです。
専門の医師から聞きたかったことを聞くことができてとてもよかった。質疑の方法は、田中先生のような方法をとっていただければ、手を上げる勇気のない私のような人にもとてもよかったと思う。富澤先生、内容も、お話もとてもよかったです。実技をやってみて、子どもがどう感じるかがわかりました。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年8月24日(土)10:35~16:15 (開場10:00~)
■場所:ウインクあいち 902大会議室(〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
2019年8月24日(土)「養護教諭セミナー2019 in 名古屋」が、名古屋にあるウインクあいちにて開催されました。
■講師:那須 亨 先生
◎和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座 助教
◎和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター
救急・災害医学、ドクターヘリ搬送、消化器外科、内視鏡外科を専門とし、
救急外来やドクターヘリの出動現場や被災地で、手術室でなくても
必要であればその場で手術を行う。
また、医師・看護師・救命士などを対象にした研修会や講演活動も行っている。
<DVD>
大阪、福岡とご登壇いただく度に大好評の和歌山県立医科大学附属病院・那須亨先生。今年は満を持して、名古屋セミナーにお越しいただきました。テーマは「見極めと応急処置のケーススタディ」。ケガや病気の際の対応がわかるようになること、救急車を呼ぶべきかの見極めができるようになること、以上の2点を目標に、①熱傷、②外傷性出血、③頭部打撲、④アナフィラキシーショックについてご講義をいただきました。
それぞれの処置のポイント、救急車を呼ぶ基準についてお話しいただくと共に、ケーススタディで考えながら学ぶことでより理解が深まったのではないでしょうか。
またアナフィラキシーショックの解説では、実際に起きてしまった死亡事例を基に、アレルギーの危険性、エピペンの重要性、心肺蘇生法のポイントについても詳細にお話しくださり、特に心肺蘇生については、現在はスマートフォンアプリでSOSを発信、近隣のAEDの場所を調べることもできるとのことで、先生は生徒の命を守る為にもこういったツールを是非活用して欲しいと述べられました。
那須先生は「実例から学ぶ重大なケガの対処法」をテーマに、今年11月に大阪で開催する弊社セミナーにもご登壇いただく予定です。こちらのご参加も是非ご検討ください。
[11/17 養護教諭セミナー 2019 in 大阪<秋> お申込みページ はこちら]
■講師:加藤 真由美 先生
◎親・子の片づけマスターインストラクター(一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所認定)
◎整理収納アドバイザー1級(NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納アドバイザー2級認定講師 (NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納教育士(同上)
兵庫県内の小学校で23年間、養護教諭として勤める。体調を崩して自宅療養中に片づけの大切さに気付く。十校以上の保健室を片づける中で、保健室こそ整理収納が必要!を実感。
現在は、親子の片づけを中心に活動中。雑誌「健」の2018年2月号・3月号に特集執筆。2019年6月号から「片づけのお悩み解決!保健室の整理収納」の連載開始。昨年、ギャラクシーブックスより「保健室の片づけ」を発刊。
○ブログ:「片付けなさい!と言わずに子育て 10年後も家族が心地いい整理収納」
6月の福岡から引き続き、親・子の片づけマスターインストラクターの加藤真由美先生には名古屋にもお越しいただきました。講義では、テーマである「空間」と「時間」の整理収納について、実例を参考にしながら丁寧にお話しくださいました。
まずは「空間」について、机の上と小中大それぞれの引き出しの中をどのようにすれば整理できるのか、具体的な使い方を細かにご説明いただきました。つづいて「時間」の整理ついて、こちらは仕事のプランニング、スケジューリングの仕方にとどまらず、今担っていることが、本当に養護教諭の仕事なのか?と言った踏み込んだ部分にまで言及をされ、会場の皆さまが熱心に受講されている姿が印象的でした。
加藤先生は今年11月に東京、仙台で開催する弊社セミナーにもご登壇いただく予定です。テーマはそれぞれ<東京>「誰にでも使いやすく居心地のいい保健室にするために ~保健室の整理収納6つの原則~」、<仙台>「保健室改造計画 ~子どもと向き合う時間を増やすための整理収納~」です。ご興味のある方は是非ご参加ください!
[11/2 第12回 養護教諭の現場力向上セミナー(東京)お申込みページはこちら]
[11/9 養護教諭セミナー2019 in 仙台<秋> お申込みページはこちら]
■講師:桑原 朱美 先生
◎(株)ハートマッスルトレーニングジム代表取締役
主体的人生を構築する人材育成トレーナー。愛知教育大学教育学部卒業。対教師暴力が続く教育困難校等の教員として25年間勤務。不安定な中学生への対応から生まれた
「保健室コーチング」研修は、養護教諭のみならず看護師や保健師、男性の中間管理職も多数参加。NLPと脳科学理論に基づき、過酷な現場から生み出された誰でも安全に使えるオリジナル教材は全国800の教育機関で採用されている。全国の学校、一般企業、大学、県庁、市民病院等々多方面からの研修依頼があり、10年目にしてオファーは40倍。満足度調査では92%と高評価。テレビ出演も多数。
<著書>
「養護教諭のためのメディアリテラシーによる健康学習」(編著:学時出版)
「ゲームで保健の授業」(共著:東山書房)
「ワークショップで保健の授業」(共著:東山書房)
「十代の君たちにおくる保健室特別セラピー」(単著:北辰堂出版)
「保健室コーチングに学ぶ養護教諭の現場力」(単著:明治図書) 等
<DVD>
・子どもの「本当の思い」を引き出す保健室コーチング ~悩みを抱える生徒とのコミュニケーション~
・しなやかで折れない心を育てる「ハートマッスルレジリエンスメソッド」
(株)ハートマッスルトレーニングジムの桑原朱美先生、2012年東京開催のセミナー以降、実に7年振りに弊社主催セミナーへご登壇いただきました!
桑原先生は、ご自身の講演では「大人自身がどうすればよいのか」という事を伝えられているとのことです。今回のセミナーでも「自身の養護教諭としてのコアコンセプトを引き出すこと」をテーマに、受講者の皆さまへ熱い想いを伝えられました。
コアコンセプトを明確にするためにまず何より大切なことは、WHATとHOWばかりではなく「WHY」に目を向けることです。自身がなぜ(WHY)養護教諭になりたかったのか、そして保健室経営案を書いた時になぜそれを目標・目的地に据えたのかを確実にする。桑原先生によると、そうすることで、目的地に至るまでにどういうこと(WHAT)をどのように(HOW)行えば良いのかの道筋を明確化することができるそうです。
養護教諭に限らず様々な場面で活用できそうな、そして是非ともまたご登壇いただきたいと思えるような、素晴らしいご講義をいただくことができました。
《参加者の方の感想》
全ての先生方の内容が大変すばらしかったです。2学期に向けて充電できました。子どもたちのためにしっかり活かしていきたいと思います。 明日から実践できる内容でとても勉強になりました。ドクターの那須先生からオーバートリアージをしても良いというお言葉にとても安心しました。 ものすごく行き詰っていたところだったので、桑原先生のお話しがきけて良かったです。原点を思い出したいです。 3講座とも資料・内容等充分に学ぶことができ、満足しています。一日の日程で3講座なので、深く学べて満足できます。働き方改革で新しい仕事観の中で働くため、今回のセミナーを受けて参考になることが多かったです。 机の整理収納、目からウロコでした。職場の机だけでなく、自宅の引き出しの整理収納にも役立ちそうです。時間の整理を明日やってみようと思いました。どの講座も、もっと若い頃(新採の時)に聞きたかったと思うほど、大変具体的に多くのことを学ばせていただきました。養護教諭の執務で大事なこと、自分がしたいことなど改めて見つめ直す、考え直すきっかけとなりました。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
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