担当者によるセミナーレポート2016

2018年には、東京、名古屋、福岡、仙台、大阪でのセミナーを予定しております。

ここでは、参加できなかった皆様のために、セミナー担当者によるレポートをお届けします! 


2018年度のセミナー

▼セミナー名をクリックするとレポートに飛びます

 

2018年6月24日

第9回養護教諭の現場力向上セミナー

東京
2018年7月7日

養護教諭セミナー2018 in 福岡

福岡
2018年7月14日

養護教諭セミナー2018 in 仙台

宮城
2018年8月25日

養護教諭セミナー2018 in 大阪

大阪
2017年8月19日

養護教諭の現場力向上セミナー 第10回記念回

東京



第9回養護教諭の現場力向上セミナー

■日時:2018年6月24日(日)10:30~16:35 (開場10:00~)

■場所:損保会館大会議室(JR、地下鉄「御茶ノ水」駅から徒歩5分)  

<保健室での救急処置~整形外科との連携で子どもたちを守る~>

講師:古谷正博先生(古谷整形外科院長)10:30~12:00 

 

最初に整形外科医の専門領域である「運動器」について解説がありました。

そして学校でよく起こる「けが」「捻挫」「骨折」「脱臼」「つき指」「肉離れ」それぞれについて種類、応急処置の仕方、医療機関に受診が必要な「けが」の見分け方、誤った知識などレントゲン写真を交えながら丁寧に解説いただきました。

続いて脳における外傷について急性硬膜下血腫の症状、外傷後の意識経過、頭部打撲あるいは頸部損傷を疑う場合のチェック事項、特に小学生の場合の注意点などをお話がありました。最後にこれから増える熱中症について学校保健会作成の動画も使って指導法を教えていただきました。

 

「ランチョンセミナー~ワコール人間科学研究所データで見る身体の成長と悩み」

講師:上地朋子先生(株式会社ワコール 下着教室ツボミスクール講師)12:20~13:00

 

「ランチョンセミナー~ワコール人間科学研究所データで見る身体の成長と悩み」

升本のお弁当をお召し上がりになりながら株式会社ワコールの下着教室ツボミスクール講師の上地朋子先生の女児の胸のふくらみなど身体の変化の特徴、下着の勧め方などの話を聞いていただきました。

 

「養護教諭の職の本質とヒヤリハットを考える」

講師:三木とみ子先生(女子栄養大学名誉教授・元文部省 体育局学校健康教育課教科調査官)13:20~14:50

 

最初に「世界に誇る我が国の養護教諭 その6つの特長」を紹介され、養護教諭の背中を押していただいたと感じた方が多かったようです。「養護教諭のヒヤリハット」の調査の結果、97.7%の方がヒヤリハットを経験されている、その半数近くが経験年数5年以内ということが分かりました。事例紹介の後、事例を記録して教育活動に活かす5つの手順の話がありました。続いて「新しい学習指導要領」について何ができるようになるか等の解説があり、「チームとしての学校で対応する養護教諭のヒヤリハット」の「チームとしての学校」とは何か、文科省が発表している文書に先生が解説を加えれられました。

 

「自尊感情をどう理解し育むか~すごい自分とありのままの自分~」


講師:近藤卓先生(日本ウェルネススポーツ大学教授)15:05~16:35

 

90年代以降、「どうせ僕なんて」という自尊感情の低い子が増えている。1890年にウイリアム・ジェームズに書かれた本の中に、自尊感情=成功/要求という式が出てくる。自尊感情を高めるには成功体験を積ませたり、ほめてあげたりすればいいという考え方がいまだに日本では底流にある。しかしそのためには常に褒め続けなければならない。そうではなくて、「ありのままの自分」を家族や仲間との共有体験を通して厚みを増していくことが大事である。という話を例えやユーモアを交えて会場爆笑の中で話されました。 

途中、ギターを弾きながら中島みゆきの歌を披露されました。

感動して涙を流す方もいらっしゃいました。

 

途中、ギターを弾きながら中島みゆきの歌を披露されました。

感動して涙を流す方もいらっしゃいました。

 

 《参加者のお声》

「保健室での救急処置」・・・捻挫・突き指・骨折・肉離れなど分かったつもりでいましたが詳しく分かりやすく教えてくださって良かったです。骨折じゃないと「良かった」と思っていたので反省しました。救急処置の講義では“診断ではなく判断”という言葉が印象的でした。外傷の処置について分かりやすく教えていただきよかったです。三木先生のお話を伺い、養護教諭という職の素晴らしさを実感するとともに、自分自身の日々の教育活動を振り返り学校でどれほど専門性が生かせられているのかと内省する時間でした。養護教諭の職務について普段何となく仕事をしてきてしまいましたが、求められる役割を自分の中で明確にしていざという時に動けるようにしていきたいと思いました。

本日、拝聴した講師の3人の先生はとてもすばらしい方である程度期待してきたのですが、それ以上の内容でした。

近藤先生の講演は最高でした!また近藤先生の講演を聴きたいです。

近藤先生の話はとても引き込まれました。今後の生徒達と共有体験を大切にしていきたいと思います。

1日でいろんな先生のお話を聞くことができるのはお得感があります。スタートも早すぎず終了も遅すぎないので遠方から日帰りで来ることができました。

1日でいろんな先生のお話を聞くことができるのはお得感があります。スタートも早すぎず終了も遅すぎないので遠方から日帰りで来ることができました。

ランチョンセミナーもとても良かったです。

いつもお弁当がとてもおいしいです。毎回楽しみにしています。

お昼のお弁当も重要で、添加物の入っているものはあまり摂りたくなにので、ここまで考えられているセミナーはあまりないのではないかと思います。

 

【セミナー担当者より】

この他にもたくさんの貴重なご意見を頂戴しました。

 本当にありがとうございました!またのご参加をお待ちしております。

 

 

養護教諭セミナー2018 in福岡

■日時:2018年7月7日(土)10:45~14:40 (開場10:00~)

 

■場所:博多バスターミナル(JR博多駅博多口から徒歩1分)

<救急車を呼ぶべきかの見極めと応急処置ケーススタディ 九州編>

講師:那須 亨先生 (和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座) 

 

本講義では、「ケガや病気の際の対応が分かる」、「救急車を呼ぶべきかの見極めができる」ようになることを目標に、ケーススタディを用いて解説いただきました。

やけどや外傷性出血、頭部打撲のケーススタディに加え、アナフィラキシーショックの実際の事例を用いたご説明がありました。アナフィラキシーショック時の処置では、エピペンはアナフィラキシーショックの疑いがあったら、迷った場合も打つことが大切であることに併せ、マニュアルを作成し、訓練を実施することが重要であるとのお話がありました。

最後に、学校教諭のプロである養護教諭が「おかしい」と感じたら、救急車を呼ぶべき!というメッセージをいただき、閉講しました。

自殺予防の基礎~自殺に関連したこころの状態、行動・危険因子の評価~

講師:吉良 健太郎先生(福岡大学精神医学教室)

 

 

若年者の自殺に関する現状についてのお話の後、基礎知識として自殺の危機に介入する段階が3つあることをご説明いただきました。もし、死にたい気持ちを打ち明けられた場合は可能な限り自殺の危機因子を減らす工夫をするとともに、心理状態の特徴として、死にたい気持ちと生きたい気持ちの間を揺れ動く感情があることを理解したうえで話を聞くことの重要性をお話しいただきました。また、自殺企図が起こった場合は、精神科医に連絡を取る、復学や回復後の支援に関する相談を行うなど5つの対応策をとる必要があるそうです。自殺は「孤立の病」であるともいえるため、私たちは孤立させないよう、社会的にサポートしていくことが支援者として肝心となることをご説明いただきました。

 《参加者の方の感想》

専門の方が、実例等をまじえての講演で、とってもためになりました。救急法については、再確認の部分もあり、とってもよかったです。子どもたちの「死にたい」という声に対する支援‼!支援者としての心構え、再確認しました。本当にありがとうございました。
先生の実際の経験を踏まえた内容であり、非常にためになった。様々なケースに対応できるように、日頃から備えていきたい。

救急車を呼ぶべきかの見極めについて、自殺予防、どちらも月曜日から活かせるものばかりで満足でした。どの講習においても具体例や学校でどのように取り組むか、見通しがついたので良かった。また、本校でも課題になっていることが講和の中でふれられていたので、大変興味深く聴講することができた。
実践に役立つ内容で、来て良かったです。

両講義とも大変参考になりました。今回は希望人数が多く、急遽会場を分けてだったかと思いますが、少人数で聞けたのが、質問しやすくて良かったです。

 

 

【セミナー担当者より】

今回、あいにく大雨特別警報が発令され、開催するかどうか苦渋の決断を迫られました。

残念ながら講師の1人、加藤先生が足止めされ、2講座での開催となりましたが、

すでに前夜から会場に向かわれていた先生方もいらっしゃったこと、幸いに会場周辺では
朝には雨が止んでいたこともあり、開催に踏み切りました。交通網が混乱する中、

約半数の方にご参加いただきありがとうございました。

このたびは、セミナー開催にあたり、多くの方々に混乱と迷惑をおかけしたことを

ここにお詫び申し上げます。

 

 

養護教諭セミナー2018 in仙台

■日時:2018年7月14日(土)10:30~16:10 (開場10:00~)

■場所:ハーネル仙台 3F 蔵王の間  

医療現場から学ぶ救急:学校現場での重症度・緊急度の判断とその対応

講師:柳澤 洋平 先生 (筑波大学附属病院 救急集中治療部病院講師) 10:35~12:05

 

JTAS(国際的ガイドライン)レベルの判定について、その基準をグラフを多用してわかりやすく、

順序立てて解説いただきました。

まず、「小児評価の3要素トライアングル」を「PAT」をベースにご講義が進みました。

「ぱっと見」「ぱっと評価」で短時間で評価することの重要性と見極めるべきポイントを、資料も含め、

明確に示していただきました。

その後、PedFACTs 応急手当ガイドラインに沿って緊急度の判断基準についてご説明がありました。

また、創傷の適切な処置や骨折の疑いのある場合の固定の方法の判断について等も

ご指導いただきました。

「養護教諭による実践的不登校対応」

講師:花輪 敏男 先生  (FR教育臨床研究所 所長) 12:55~14:25

 

最初に、不登校児童に対して学校がどういう意識に立つべきか、どのように取り組む必要があるのか、

永年の専門的経験と研究・臨床成果から、明確にご指導をいただきました。

不登校児童の特性やどのようにアプローチすべきか、登校への最初のステップや初めて授業を受ける際に、

事前に話す内容やそのポイント等、具体的なノウハウの提示、解説がありました。

そして講義終盤には、先生方に注意いただきたい留意点も様々ご説明をいただきました。

「口は体の入り口」

講師:懸田 明弘 先生   (懸田歯科医院理事長・院長) 14:40~16:10

 

まず、噛み合わせに関する症例写真スライドを含め、どういう状態だと専門の矯正歯科に行く必要があるか、

ご教示いただきました。他の治療院に通院していた女子高校生が泣いて「歯がなくなってしまいます。」

と相談に来る事例など、参加者の皆様も、認識をあらたにされた方々が多かった様です。

また、よく噛んで食べる習慣の重要性や、歯周病菌と全身疾患の関連性、腸内フローラ環境が

全身に及ぼす影響、バクテリアセラピーについて他、解説いただきました。

懸田先生には口腔ケアに関する各種プレゼントも参加者様全員にご手配を賜り、誠にありがとうございました。

 《参加者の方の感想》

どの講義も大変わかりやすく、すぐ実践できるものでした。ありがとうございました。
毎年、この研修を楽しみにしています。毎回素晴らしい講師、おいしいお弁当、スタッフの方の配慮ありがとうございます。

初めて参加しました。とっても得ることがたくさんあったので、来年は是非友人にも声をかけて来たいと思いました。
どの講習においても具体例や学校でどのように取り組むか、見通しがついたので良かった。また、本校でも課題になっていることが講和の中でふれられていたので、大変興味深く聴講することができた。
大変良い内容でした。もっと聞いてみたかったです。

日常の職務の中で「どうすれば良いのか・・・」と思っていたことの解決策のヒントになる情報がたくさんあり、大変勉強になりました。

こういうのを期待しておりました。ありがとうございました。

 

【セミナー担当者より】

この他にもたくさんの貴重なご意見を頂戴しました。

 本当にありがとうございました!またのご参加をお待ちしております。

 

 

養護教諭セミナー2018 in大阪

■日時:2018年8月25日(土)10:25~16:10 (開場10:00~)

■場所:大和大学

「小児の成長曲線の利用~点から線につなげてみよう~」

講師:三善陽子先生(大阪大学大学院医学系研究科 小児科学 講師)10:35~12:05

 三善先生からは、成長障害、成長を規定する因子(成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモン)低身長の診察・治療、低身長をきたす代表的疾患、肥満とやせについてと盛りだくさんの内容をお話し頂きました。

まず低身長のお子さんを見つけるためには同性同年齢同月生まれの集団と比較(横断的)するだけでなく、年間成長速度を見ていく(縦断的)ことが必要で、そのために成長曲線を描いていくことが重要であると教えて頂きました。また甲状腺ホルモンの分泌異常がきたす疾患が疑われる場合もあり、その予兆として何があるかなど画像を交えながら解説頂きました。そして思春期早発症と遅発症とその問題点と治療、低身長の診察・検査法、低身長の主な原因と成長曲線から疑われる疾患、最後に子どもの肥満の評価法など90分の時間ぎりぎりまでご講演頂き、昼食の時間にも受講者からの多くの質問にご回答頂きました。

 

「お腹が痛い!~知っていますか?危ない腹痛の見分け方~」

講師:畑倫明先生(医療法人緑泉会 米盛病院 外科部長)12:55~14:25

 昨年まで福岡のセミナーで大好評だった 鹿児島の米盛病院 外科部長の畑倫明先生に解説いただきました。腹痛の見分け方は①どこが痛いか②どのうように痛いか③腹部以外の症状はどうか そしてそれらを組み合わせて判断することが基本。①を理解するために、受講の先生方に腹部の臓器の名称を挙げていただいたり主な臓器が腹部のどこにあるか図に描きこんでもらったりした後回答を示されました。次にどのように痛いのかいくつか種類があり、手術を必要とする可能性が高いものはどれか、腹痛には内臓痛と体性痛、さらに内臓痛には疝痛と鈍痛があることなどを腸捻転の動画も交えながら解説。最後に腹痛以外の症状、ショック症状、嘔吐や下痢の症状(色)、食欲・発熱などを組み合わせて考えること。以上をジョークも織り交ぜながら分かりやすくお話し頂きました。

 

「不登校児への対応~不登校は「治る」病気である~」

講師:稲垣貴彦先生(滋賀県立精神医療センター 医長)14:40~16:10

 最初に不登校の定義と不登校の割合、原因別割合などの統計データが示されました。文科省の用語解説によれば「・・・により年間30日以上欠席した者のうち病気や・・・理由による者を除いたもの」となっていてつまり不登校の児童生徒は全員医療受信していないことになる。そしてデータから学校指導だけでは十分な好ましい変化が生じないことが示されました。またうつ病の場合、未治療期間が2年以上になると寛解(抑えることができている状態)するのは僅か。次に朝起きて登校→下校・宿題までのどこの段階で躓いているのか、何が原因かそして治る病気なのか一つ一つ解説いただきました。一方で精神科受診勧奨したいが精神科医の数が不足している現状もある。そこで可能な限り養護教諭の先生にも受信勧奨(自傷他害の恐れがある場合は特に)の見極め、本人や家族に対する精神療法・心理療法をお願いしたい。そしてその方法の概略と書籍の紹介、すぐに使える本人対象の認知行動療法、家族対象の応用行動分析が紹介されました。

 

 《参加者の方の感想》

 

毎年、さまざまなジャンルの内容を開催していただきありがたいです。来年も期待しています。

今後の仕事に活かしていきたいと思う内容ばかりでした。こういったセミナーがあり養護教諭の専門を勉強できる場があるのはとても有り難いです。

数年前から成長曲線を利用するようになってきて色々と不安なまま実施をしてきました。医師の方からの話が聞けて良かったです。

畑先生のお話を聞くのは2度目なのですが、改めて聞けてよかったです。とても聞きやすく分かりやすいお話なので学校に持ち帰って実践してみます。

3番目が今日の目的の講座でした。医療にどうつなげるかタイミングが難しいと思っています。本校でも本人をどう説得するかという生徒がいます。学校でできる様々な手法をいただきました。分かっているものも現場では十分使いこなせていないのが現状ですが、もう少し試みてみます。  どの講座も専門的、具体的な内容でとても勉強になりました。今日得られた知識をこれからの実践に生かしていきたいと思います。養護教諭として視野が広がるとともに温かく背中を押していただける講座でした。

どの講演も内容が盛りだくさんで90分間では短すぎた。特に午前中の小児成長曲線はゆっくり聞きたかった。

3講演とも時間があっという間に過ぎ、もっともっと聞きたいと思う講義でした。養護教諭になって長年経ちますが、「なるほど!」「がんばろう!」と力をいただきました

畑先生の講義は本当に目から鱗でした。知らないことばかりで今回参加して本当によかったです。話も分かりやすく聞きやすく、今回初めて参加しましたが立地もいいし、弁当もつくし講義も3題ともすごくよかったです。来年も参加したいと思いました。

 

【セミナー担当者より】

この他にもたくさんの貴重なご意見を頂戴しました。

 本当にありがとうございました!またのご参加をお待ちしております。